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3月に自宅で見た映画(その4) [映画感想‐洋画]

ひとまず今回で最後、3DCGアニメをまとめてみた。しかしここまで日本映画が一本も無いのは我ながら偏ってるなあ。困ったものである。

『カーズ2』(原題:Cars 2)

カーズ2 ブルーレイ(3枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • メディア: Blu-ray

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=p_gwJIkrtAI

評判があまり良くないと聞いていたがさすがにピクサー、アニメとしては相変わらず高品質、大したもんだ。バイオ燃料をお話に絡めてるのは時代だよねえ。スパイ・アクションとしても良く出来てるし楽しい…んだけど、これを『カーズ』でやる必要あったのかなとは思う。これに限らず最近は妙に007リスペクトな映画が多くて、映画監督として一度は007をやりたいと思うものなのかしら。いや自分も好物ですけどね。今回の主役はメーターで、彼を好きかどうかも評価が分かれるポイントかもしれない。いや、気の良い奴ではあるんだけど正直ウザいからなーアイツは(笑)

『ブルー 初めての空へ』(原題:Rio)

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=lDsvbki-3IM

日本では残念ながら予定されていた劇場公開が流れ所謂DVDスルーに。つくづく残念で勿体ないなーと思わせる楽しい作品だった。カラフルな色彩、ミュージカルパートの楽しさ、飛翔シーンのわくわく感。そしてロマンス(女の子に完全に見透かされてたけど)。劇中で“ロマンティックな場面ではライオネル・リッチーかけときゃ大抵うまくいくよ”というのが可笑しかった。う、うん、そうだね。

『9 ナイン ~9番目の奇妙な人形~』(原題:9)

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=pKZ_Qsz2htA

元は短編アニメだったものを長編として仕立て直したそうな。CGアニメとしての質はとても高い。アクション等の見せ方も各キャラクターそれぞれの描き方も上手だ。もしも自分に手芸の才があったら登場するキャラクターたちを作ってみたくなったろうなーと。物語の舞台は人類滅亡後の未来なんだが、全体的にクラシカルな雰囲気だった。ラストに希望(あくまで人類にとって)を見出すも良し、その逆でもかまわない(自分はこっち)。受け止め方はお好みでいいと思う。

実はもう一本、『カンフー・パンダ2』を見たのだけどパート1の感想と併せて別に書きます。

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3月に自宅で見た映画(その3) [映画感想‐洋画]

さて三回目です。我ながらせこい話だが一本ずつ感想を書けば半月分は更新ネタに困らなかったのだなーと今さら気が付いた。

『4デイズ』(原題:Unthinkable)

4デイズ [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=DGHTbMI4h8E

キャストもなかなか豪華なのに扱う題材ゆえかアメリカでは劇場公開されず所謂DVDスルーになった。主要三都市に核爆弾を仕掛けたと言うテロリストに対し、捜査当局が招聘した男はいささかも躊躇うことなく拷問を実行する。既に一線を踏み越えた者と対峙した時、「大の虫を生かして小の虫を殺す」決断ができるか? さもなきゃ負けだぜ?と問われたら自分はどう答えるだろう。再生開始時に異なる2バージョンから選択できる仕様だが日本公開版をオススメする。ラストのシークエンスが有ると無しでは観終えた際の印象が全く別物になるから。

『ハンナ』(原題:Hanna)

ハンナ [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Dj6zCJyTq2I

人里離れた極寒の地で幼少時から人間兵器として育てられた少女が戦いの果てに何を見出すのか、というお話。バイオレントな「ラプンツェル」かな。おとぎ話(子供向けに残酷な部分を削っていない)だよ、というのは端から明示してるし狙いも分かる。映像や音楽の使い方、アクションも凝ってるんだが各要素が上手く溶け合っていないように思えた。退屈に感じる部分も結構あったのでちょっと自分には合わなかったのかもしれない。残念。ところでこういった「戦う美少女」という題材を好むのは日本(特にオタク界隈)だけかと思ったが世界共通なのかもしれない。

『プリースト』(原題:Priest)

プリースト [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=aIXZl7h1V2k

原作は韓国のコミックらしいが監督はこういう題材が好きなんだろうなあ、前作も似たような映画を撮ってたし。一応はヴァンパイアものなんだが、それ以外にも色々な(ディストピアものや西部劇の)要素がごった煮的に混ぜ込まれた妙な味わいのある映画でなかなか楽しめた。登場するキャラクターの中ではマギー・Q演じるプリーステスが良かったな、格好良いのに主人公への秘めた想いに悩んでみたり。

『ソウル・キッチン』(原題:Soul Kitchen)

ソウル・キッチン [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=RdjFzwCY5XM

劇場公開時に見逃してしまったのでフォロー。2009年(日本公開は2011年)のドイツ映画。主人公が経営するレストラン「ソウル・キッチン」を舞台に悲喜こもごもが描かれるコメディ、楽しかった。インタビューで監督が「ハリウッド映画の脚本の先生に褒められるような内容にした」みたいなことを語っていたが、他の作品はもっとくせが強いんだろうか。いずれ見てみよう。

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タグ:映画 感想

3月に自宅で見た映画(その2) [映画感想‐洋画]

前記事の続きです。あと二回くらい続くと思う(たぶん)。

『パラサイト X』(原題:Vikaren)

パラサイト X [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アット エンタテインメント
  • メディア: DVD

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=YY5NDRN3GhU

たまたま知った日本未公開のデンマーク製ジュブナイルSFホラー。邦題とジャケ写からは完全にパチもの臭が漂ってるんだが、いやあ、これは意外な拾い物だった。少年ドラマシリーズみたいな感じで日本でもやってくれたらいいのに。子役たちがみんな良い。めんこい。途中まで女の子だと思ってたら実は男の子でしたなメガネ君とか、なんなのその可愛らしさ。子供たちの訴えに耳を貸さないどころか敵役である謎の女教師に「いやあ、先生におまかせしますよ~」と積極的に差し出す大人たちというのはある意味定番なんだが、それにしてもこの映画の大人たちは揃いも揃って信じられないほどのバカに描かれてたのが興味深い。特に主人公の父親が酷かった。他には怪しさ大爆発な女教師がもう少し魅力的だったらなーと(強いんだか弱いんだか分からんし)。そうすれば周囲の大人たちが彼女に魅了され妄信することに説得力が出たのに。

『PUSH 光と闇の能力者』(原題:Push)

PUSH 光と闇の能力者 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: Blu-ray

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=afT1fAwSr-Q

地味ではあるがなかなか楽しめた。超能力者と彼らを管理する政府組織との戦いを描くサイキックアクション、かな。安直かもしれないが『七瀬ふたたび』や『ファイアスターター』、あるいは『スキャナーズ』等を連想させる。オール香港ロケというのが珍しいが無国籍的な効果が上手く出ていた。キャストは皆良かったが、とりわけダコタ・ファニングがほぼ一人でこの映画を引っ張っている印象。アメリカではコケたそうなので続編は難しいのかもしれない。ちょっと勿体ない気もする。ストーリーの鍵を握る女性の能力"Push"(題名はそこから)は相手の意思や記憶を操るというもので、そういえば『ファイアスターター』でも同様な能力を“押す”と表現していたが定番なんだろうか。

『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』(原題:The Other Guys)

アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! [DVD]

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=D6WOoUG1eNo

刑事ものアクション映画に出てくるような悪党ではなく、本当にろくでもない悪党は他にいるだろ? そうさ金融業界だっ!…てなお話です。まあね、確かにそうだし題材としては実に現代的で結構だ。カースタント等のアクションは本格的だしキャストはゲストも含め豪華、笑える部分もちゃんとある。あるんだけど、ねえ。この映画で言いたいことはラストのモノローグとエンドクレジットにまとめてあるからそれを見てくれ!ってことなのか? それとも風刺コントを手間隙かけて無駄にスケールアップした部分こそ笑いどころだよと言いたいのかな。いやそれはさすがにあんまりだろう。

『グリーン・ランタン』(原題:Green Lantern)

グリーン・ランタン ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=7-GO9fo9DtM

DCコミックの人気ヒーロー、らしいんだけど恥ずかしながら自分は名前を聞いたことがある程度。おかげで先入観なく見られたのは良かったのか。前任者からパワーと役目を受け継いだ主人公が真のヒーローとなるまでのお話。イメージしたものを実体化させて戦うとか面白かったが、全体的にテンポが悪かったような気もする(良く言えば丁寧ってことなのかもしれん)。主人公が抱えた屈託(とはいえ基本は能天気なんだけど)は、大好きだった父親の死に端を発したはずなんだが、その辺りがどうにも上手く処理されていなかったような印象もある。シリーズ化を見越した締めくくりはお約束、でも興行的に成功とは言えない結果だったらしいので果たしてどうなるか。

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タグ:映画 感想

3月に自宅で見た映画(その1) [映画感想‐洋画]

あまりにも更新をサボっているので「鑑賞メーター」に記録してるものを転載(加筆あり)。はっきり言って手抜きです。気が向いたらこの中から個別に突っ込んだ感想を書くかもしれない。

3月中に見た本数:16本、鑑賞時間:1418分らしい。さすがに16本は多いので分割で。

『アイ・アム・ナンバー4』(原題:I Am Number Four)

アイ・アム・ナンバー4 ブルーレイ+DVDセット   [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • メディア: Blu-ray

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=oP6zhpST3Ro

原作はシリーズ物のSF小説、映画化に際しても当たればシリーズ化の構想はあったはず。そのためか「俺たちの戦いはこれからだ」的なプロローグというかTVシリーズのパイロット版のようだった。全体的には学園(青春)ものという雰囲気が強い。クライマックスのアクションシーンはなかなか見応えあったが主人公が割と呑気なので緊迫感が無いのが難点(一刻の猶予も無い大変な状況で写真を現像したりして)。それもあって主人公と同属の戦うカッコいい美少女ナンバー6(と犬)がおいしいところを全部持っていってしまった。さて続編はあるんだろうか。

『ニンジャ・アサシン』(原題:Ninja Assassin)

ニンジャ・アサシン [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=NhYH26KTNbQ

設定やストーリーの辻褄なんて端から合わせる気ゼロな映画だが、それでも「おいそれ忍者じゃねーだろ」と突っ込んでおきたい。肉体を駆使したスタントは確かにすごい。パルクール(フリーランニング)の凄い人たちを招聘したりかなり力が入っていて大したもんだなあと。銃撃戦、爆発、盛大にほとばしる血飛沫に切り株描写(ほとんどCGだが)もあるので、そういった要素が好きな人なら楽しめるのでは(そのためR18+指定になってます)。もしも今、若い頃の真田広之のような日本人俳優がいてくれたらなあ、と思わずにいられない。ショー・コスギ演じる敵の親玉との一騎打ちを別の形で見てみたかった。

『ベオウルフ/呪われし勇者』(原題:Beowulf)

ベオウルフ/呪われし勇者 ディレクターズ・カット版 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=v9qpqyO_dmU

この映画は一応3DCGアニメーションに分類されるもの。監督のロバート・ゼメキスは2004年の『ポーラー・エクスプレス』以降、この手法に可能性を見出しているそうだが、では彼が目指す到達点はどこか、それは本当に観客が観たい映像なんだろうか。そんなことをつい考えてしまうのだよなあ。最近では『タンタンの冒険』にも感じたが、この手法の凄さは認めつつどうしても馴染めない自分がいる(所謂「不気味の谷」とは少し違うのだが)。映画の内容としてはクライマックスのドラゴンに関する描写がとても良かった。そしてすぐ裸になりたがるベオウルフさんが可笑しい。

『あるいは裏切りという名の犬』(原題:36 Quai des Orfèvres)

予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=6EP4RB7Uzpc

遅まきながらやっと観た。2004年のフランス映画(日本公開は2006年)、この手の邦題のはしりでもあるのかな。実は「かつて同じ女を愛し親友でもあった」という過去の因縁と、それゆえに抱え込んだ屈託に関してはキャッチコピーやあらすじで強調されるほどには描かれていない(台詞等で匂わす程度)。それが悪いわけではないのだが、二人の男たちが相対した際に音を立てて軋むような感情の昂ぶりが特に終盤においてあるはずで、そこがいまひとつ弱い気がしたのが少々残念。

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タグ:映画 感想

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』 [映画感想‐洋画]

シリーズ第一作目の『賢者の石』から足かけ10年(原作未読のため映画に限定するとですが)、ついに完結です。これだけ長きに渡るシリーズ作品で主要キャストに変更が無かった(ダンブルドア校長を除く)のは珍しいケースだと思います。

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十年一昔ではありませんが、いやあ、主演の三人組もすっかり大人になりました。観客(や読者)が主人公たちと共に歳を重ね成長していくというのもシリーズ物の魅力ですが、自分などは新作が公開されるたびに久しぶりに会う親戚の子がどんどん大人びていく様子に戸惑うおじさんの気分でした。

おっさんの感傷はさておき。最終作『死の秘宝』(原題:Harry Potter and the Deathly Hallows)はシリーズ初の前後編として制作・公開されましたので感想もそれぞれ書くことにします。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (1枚組) [DVD]

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (1枚組) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

前編にあたるPART1の公開は2010年11月でした。当初は後編であるPART2と共にこれまたシリーズ初の3D上映が予定されていましたが事情により急遽2D上映となったことも話題になりましたね。もともと続編ありきなこともあって映画館で観ていたら不満は抱いただろうなと思います。なにしろハリー達が敵にかなり追い込まれた状態で「次回へ続く」になるからです(そして半年以上待たされるわけだし)。その点を除けば2時間半近い尺も退屈に感じたりはしませんでした。

ただストーリーはあまり進展しないんですけどね。見せ場になる派手なシーンも少しは用意されてますから退屈はしませんが。前作『謎のプリンス』から続く「分霊箱の探索と破壊」や、その道中で三人組に生じる疑心暗鬼や軋轢などが描かれます。個人的には冒頭、旅立ちに際し両親から自分に関する記憶を消すハーマイオニーの悲痛な決意と、その直後に人命を奪うことにいささかの躊躇も無い「例のあの人」の描写がこれから臨む最終決戦の厳しさを上手く見せていて印象に残りました。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2 [DVD]

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

後編であり真の最終作となるPART2です。物語的にもクライマックスを迎えシリーズ中で最もど派手な魔法合戦が描かれ楽しめました(その分、敵味方あわせてかなりの死者が出てるんですけど)。これまでもその傾向はありましたが主役のハリー以上に脇役が大活躍な印象です。特にある人物の秘した想いと不器用さには泣かされますねえ。それに比べてハリーの父親は何だったんでしょうか。

しかし個人的に釈然としない点は他にありまして。今さらではありますが主役のハリーとその宿敵ヴォルデモートの二人がどうにもよく分からん人物であること、これが最大の欠点ではないかと。特にヴォルデモートは「結局お前は何がしたかったの?」と問い詰めたくなるほどで。それに比べればハリーにはまだ同情の余地はありますかね、状況に翻弄され続けたわけですから。原作も含め、ずっと追いかけていたファンの人たちはどう思ったんでしょうね。

とはいえ最終章として、そして10年に渡るシリーズの締めくくりとして十分な出来栄えであり、キャスト・スタッフの皆さんにはお疲れ様でした、楽しませてくれてありがとう、という言葉しかありません。これは余計なお世話ですが、これから見るという方は二本続けて鑑賞するのがいいと思います。合計で5時間近くなるのが難点ですが。


以下余談です。主役の三人組はこれからも俳優業を続けていくようですが、他にはどんな作品に出演しているのか少し紹介したいと思います。

The Woman In Black - Official Trailer

最初はハリーことダニエル・ラドクリフです。スーザン・ヒルの小説「黒衣の女」が原作のホラー映画に主演してます。亡くなった老夫人の遺産整理を命じられイギリスの片田舎を訪れた若き弁護士が恐ろしい出来事に遭遇する、というお話。日本での公開日は未定ですが楽しみです。

映画『マリリン 7日間の恋』予告編

続いてはハーマイオニーことエマ・ワトソンです。彼女の場合は主演ではないんですが、日本でも3月に公開される『マリリン 7日間の恋』に出演しています。これ以外では児童文学が原作の『バレエ・シューズ』という2007年のイギリス製テレビ映画に出演しており日本でもDVDが出ています。レンタルもあったはずですから興味があればぜひ。

バレエ・シューズ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: video maker(VC/DAS)(D)
  • メディア: DVD

Wild Target - Official UK Trailer

最後はロンことルパート・グリントです。彼が出演したクライムコメディをご紹介。元は1993年のフランス映画、つまりリメイク作品なんですね(自分も未見なのでちょっと自信がない)。残念ながら日本未公開になってしまいましたが『ターゲット』の邦題でDVDが出てます(レンタルもあったはず)。よかったよかった。

ターゲット [DVD]

ターゲット [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD
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映画『クローバーフィールド』ほか1本 [映画感想‐洋画]

公開当時、話題になりながらも見逃したままになっていた映画を2本ほど。
キーワードは「怪獣」かな…と書いた時点で一部ネタバレしてるんですけど、公開から数年経過しているということでご勘弁ください。

『クローバーフィールド/HAKAISHA』(原題:Cloverfield)

2008年公開、上映時間は85分と結構短め。映画の冒頭で、とある災害現場から回収されたホームビデオに記録されていた映像である、というテロップが表示されます。その後、日本への転勤が決まった青年(主人公)のために、親しい友人たちがサプライズパーティーとして催した送別(壮行)会の様子が映し出されます。その最中、何の前触れもなく発生した出来事に彼らは巻き込まれていくのですが、パーティーで撮影係を押し付けられた人物がその一部始終を撮影していたという、要はフェイクドキュメンタリーの体裁ですね。

もうズバリ書いてしまいますがこれは怪獣映画です。ゴジラの足元で逃げ惑う人々の主観映像として描いたもの。怪獣映画に限った話ではありませんが基本的に映画は客観表現です。観客は常に一歩引いた場所から出来事を見ているわけですが、ここでは観客にその一歩を踏み込ませあたかもその場に居合わせているかのように見せる。ゴジラやウルトラマンに代表される作品は「怪獣プロレス」などと言われたりもします。その是非はさておき、プロレスという表現に倣うのならテレビ中継される試合を画面越しに観戦するのではなくリングサイド席で、なんだったら場外乱闘にも巻き込まれちゃってくださいと。

多くの方が指摘してるようにこの映画は間違いなく9.11事件がなければ作られなかったでしょう。あるいはYouTube等の動画投稿サイトが一般に定着したことも大きいかもしれない。細かい部分で不満もあります(あえてぼかした箇所だとしても)。個人的には『宇宙戦争』と『ミスト』を先に観てしまっていたので点が辛くなったことは否めませんし。野暮なツッコミを入れそうになるのをグッとこらえて、その場に立ち会わされた感を楽しむといいんじゃないでしょうか。注意点としては映像が終始ガクガク揺れまくり&手ぶれしまくりです(逃げながらのビデオ撮影という設定なので)。映像酔いしやすい人には辛いかも。

『グエムル-漢江の怪物-』(原題:괴물)

グエムル-漢江の怪物-(スマイルBEST) [DVD]

グエムル-漢江の怪物-(スマイルBEST) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • メディア: DVD

原題(とその読みであるグエムル)は「怪物」って意味らしい。そのまんまですね。『殺人の追憶(2003)』、『母なる証明(2009)』などのヒット作で知られるポン・ジュノ監督による2006年公開の韓国製モンスター映画。上映時間は120分。恥ずかしながら自分はこれが初ポン・ジュノ作品でした。そのためか作風を掴みきれずノリが合わない部分も多かった。

とはいうものの、評判どおり冒頭からドーンと、それも白昼、屋外の開けた空間で怪物を出し惜しみせず見せてしまうのは凄い。夜間のシーンだけでチラ見せが続く『クローバーフィールド』とは好対照。他にも「おお!」と思わせてくれる良い画が随所にあって、それだけでも満足でした。突如現れた謎の怪物に一人娘をさらわれてしまった父親(と親族一同)が自らの手で娘を取り戻そうと奮闘する、つまり我々と同じ一般人 vs. 怪物なわけで、『ゴジラ』というよりも『ジョーズ』に近いかなあという印象を持ちました。

この映画にも細かい部分で不満はあります。怪物周りのこととか色々と放り投げてるし。他には父親があまりにバカ過ぎて「いやいやいや、さすがにないわー」と思う場面がしばしば。この辺りは好みもあるので一概には言えませんが、自分はかなりダレました。しかし先にも書いたように怪物に関する描写は緊迫感も迫力も抜群で、それだけでも観る価値はあります。こう書くとまるで「出オチ映画」みたいですが。

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映画『10ミニッツ・アフター』 [映画感想‐洋画]

レンタルで視聴、以前に「思わぬ拾い物」という評判を目にし、店頭で一度手に取ったものの迷った挙句に棚に戻したことがあった。今回、思い切って借りてみたのだが個人的には残念な結果となった。

10ミニッツ・アフター [DVD]

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原題はSLIP STREAM 、2005年制作の劇場未公開作品。この手の映画はレンタル店に行けばかなりの本数があり、中には本当に「思わぬ拾い物」をするケースもあるのでなかなか侮れない・・・んだが、これはちょっとがっかりなパターン(あくまで自分は、ですが)。

主人公は天才的な頭脳を持ちながら(持つゆえに、か)周囲には変わり者扱いの物理学者(どうやら公的機関に所属してるらしい)。その彼が10分間だけ時間を戻すことの出来る装置を秘密裏に発明するが、莫大な研究開発費の不正流用の疑いでFBIからマークされていた。ある日、自分の発明したアイテムを使って金儲けを企んだ主人公は銀行を訪れる。その彼を尾行するFBI捜査官。さらには武装した強盗団が今まさにその銀行を襲撃しようとしていたのだった。最悪のタイミングで三者が邂逅し、事件は意外な方向に転がり始める・・・というあらすじです。

銃撃戦、人質を盾にした篭城、逃走劇、果ては航空パニック映画のようなクライマックスと欲張りなほどの見せ場を用意している。いるんだが、どうにも盛り上がらないんだこれが。一つには全体的に冗長すぎるのだよな。正直なところ87分という尺が信じられないくらい長く感じてしまう。各シークエンスをもっとコンパクトにまとめた方がテンポも良くなったと思う。そしてもう一つは物語の鍵となる「10分間時間を戻せる」アイテムの扱い方だった(別にそのリアリティをどうこう言いたいわけじゃないです、念のため)。ひたすら「戻せる時間は10分間だけ」ということを台詞で繰り返すのみで、どういった条件で機能が発動する(しない)か、その効果・影響の範囲はどこまでかといった劇中でのルール設定とその説明が足りてないと思うのだ。そのため「制限」によるサスペンスに欠け、最終的にはクライマックスで事態を解決するための大技すら都合のいい展開にしか見えなくなってしまったのが残念だった。

メジャーな作品ばかりではなく、ときどきはこういった未公開作品を観るのも面白い。両者の違いはどこにあるのか、という点に注目してみるのも一つの楽しみ方だなあと。

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映画『タイタンの戦い』ほか1本 [映画感想‐洋画]

比較的最近にレンタルで観た映画の感想を2本まとめて。キーワードは「ギリシア神話」。

『タイタンの戦い』(原題:Clash of the Titans)

タイタンの戦い 特別版 [DVD]

タイタンの戦い 特別版 [DVD]

レイ・ハリーハウゼンによる同名映画(1981年)のリメイク、そのオリジナル版はかなり昔に一度だけ観たっきりなので細部をほとんど忘れてるし特別な思い入れも実はあまり無い。ペガサスが全然綺麗でも格好良くもないなあと子供心に思った記憶だけ。じゃあ最新の技術で仕立て直された本作はどうかと言えば、映像はなかなか迫力あって良かったものの、観終わった後に何も残らない映画なのは否めない。3D上映もされてたらしいので、そちらで観たら印象も違ったか・・・と思ったら製作途中で急遽3D対応になったようで評判はすこぶる悪いとのこと。あらま。

予告等でもよく見かけた巨大サソリとの戦闘シーンは『モンスターハンター』を映像化したらこんな感じなのかな、と想像できて楽しかった。ただこのシーンに限らずアクションシーン全般が手振れしまくりで落ち着かないこと。最近じゃすっかり定着したけど個人的には食傷気味、というかこんな手振れしまくりな映像を3Dで観た日にゃ高確率で酔うんじゃないか。それも不評の一因かもしれない。他には海獣クラーケンさんがでかくて良かった(なんだそれ)。クラーケンが登場するクライマックス辺りでその周辺や街中をペガサスとガーゴイルみたいのが追いかけっこする空戦シーンがあって、ここは3Dで観たら楽しそうかも(いかにもな感じですが)。もうちょっとペルセウスと戦うのかなーと思ってたのにあっさりやられちゃうのは残念。

女っ気の少ない映画だがヒロインが約二名登場する。ペルセウスを導くイオ、そして王女アンドロメダなんだが、二人ともあまり美しく見えないんだな。特に王女さま、世話係の娘の方が可愛いってどういうことなの。オリュンポスの神々もたくさん登場するんだがゼウスとハーデス以外はまったく活躍しないし、台詞が有ったのアポロンくらいじゃなかったか。後はずーっと突っ立てるだけ。オリジナル版でもそんなもんだったかな。神々が身に着ける鎧は『聖闘士星矢』リスペクトなデザイン(監督がファンらしい)。が、言われりゃそうかもな程度で、特にゼウスなんかむしろ『未来世紀ブラジル』っぽい気もした。

あ、ストーリーに一切触れてなかった。映像とゼウスの親バカっぷりを楽しむ映画でした(ひどい)。
ちなみに下がオリジナル版です。

タイタンの戦い [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray

『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

原題は Percy Jackson & the Olympians: The Lightning Thief 、副題でもある The Lightning Thief (盗まれた雷撃)って部分が今回のポイントです。なんというか、カジュアル・ファンタジック・アドベンチャー(なんだそれ)って感じでなかなか楽しかったです。監督はクリス・コロンバス、『ハリー・ポッター』を手掛けたせいもあるんだろうがすっかりこの手の映画専門みたいになった。その意味じゃ手馴れたものなのか。原作はアメリカで凄い人気だそうな。読んでないけど。でも映画版はファンの間で賛否両論だとか。しかも原作者に「イメージ変わると嫌だから観ないよ」と言われちゃったらしい。あちゃー。でもその発言って本当なんだろうか。映像の力は大きいので知らずに影響を受けることへの不安は分らんでもないが、最も確固たるイメージを持ってる原作者がそれでは小説なんて書けないんじゃないの? と思いましたよ。

本編とは別の部分で興味深かったのがテネシー州ナッシュビルのセンテニアル公園にはパルテノン神殿のレプリカがあるという事実。しかも実物大(たぶん)。中は美術館になってて、でっかいアテネ像まであると。実際そこでロケしてるけど自分はこの映画で初めて知った。勉強になるなあ。

主人公は海神ポセイドンと人間の間に生まれた半神半人、デミゴッド(本人はそれを知らされていない)。親父の力(属性?)を受け継いでて水芸が得意な男の子でした。その彼がゼウスから稲妻を盗んだ疑いをかけられ、その解決のため冒険の旅へ、というお話。『タイタンの戦い』ではゼウスの息子が主人公だったし、神の息子を主人公に据えるのが定番なんだろうか。劇中でゼウス、ポセイドン、ハデスが“ビッグスリー”とか言われてるのがちょっと可笑しかった。

続編の制作も決まってるそうだし人気はあったんだろう。ティーン向けのファンタジーとしては迫力もあって良いとは思うが、プラスアルファを求める人には物足りないかも。個人的に気になったのはラストだった。あれはちょっと酷い、後味悪すぎ。主人公に未必の故意どころじゃなく認識ある過失をさせてしまうのだね。よく許したなこれと。Twitterで「昔話的な因果応報ってことでいいんじゃないですか」とご意見をいただき「なるほど」とは思ったが、やはり釈然としないものは残った。


最近の映画に特徴的なこととして、主人公が(当初は本人に自覚が無くとも)才能や地位など全てをあらかじめ有している者たちで、当然のようにその力を発揮・活躍し万事丸く収まるものばかりだ、という批判があるらしいが、今回取り上げた二本を観ると「さもありなん」と思わされる。一応の葛藤はあるが屈折は(ほぼ)ないし、冒険を通じて何かを獲得するのではなく、元々備わっていた秘めた力を発揮するだけだものな。時代によって求められる主人公像も変わるんだろうが、「持たざる自分」を思い知らされて嫌にならないのかな・・・などと後ろ向きなことを考えてしまった。いかんいかん。

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映画『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』ほか1本 [映画感想‐洋画]

今回も比較的最近にレンタルで観た映画の感想を2本まとめて。キーワードは「シークレットサービス」。

『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』(原題:The Sentinel)

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大統領暗殺計画が密かに進行中という情報がシークレットサービスにもたらされる。しかもその計画に内部の者が関与しているという。一体何者が・・・というお話。尺は108分と短めなので観やすかったのは確か。

主演のマイケル・ダグラス、キーファー・サザーランドがタイプキャストそのものな感じで、ある意味安心して観られる。あ、もう一人、キム・ベイシンガーもそうか。マイケル・ダグラスが演じてるのはかつてレーガン大統領を暗殺の危機から救った伝説のシークレットサービスって役どころ。どうもクリント・イーストウッド主演の『ザ・シークレット・サービス』を連想しちゃう。あっちはケネディ大統領を、しかも護れなったことを悔やんでいたけれど。それにしてもマイケル・ダグラス、要職にありながら「そりゃまずいだろ」という相手と関係を持ち、のっぴきならない事態に・・・という、どこかで見たような役どころ。相変らずお盛んですねと言いたくなるのはご愛嬌か。まあマイケル・ダグラス本人も「どうせ俺のイメージってこうなんだろ」と分かって引き受けてそう。

今回あえて吹き替え版で観たんだけど、キーファー・サザーランドはもちろん小山力也が担当してるので、無茶をやらないジャック・バウアーみたいで可笑しかった(そんな風に観ちゃいけないのかもしれんが)。その「大人しいジャック・バウアー」の部下として配属された新任女性SPをエヴァ・ロンゴリア・パーカーが演じてる。もう少し活躍させてあげても良かった気がした。彼女の代表作『デスパレートな妻たち』を観てなかったので特に思い入れもないんだけど、ちょっと添え物感があったので。

『ザ・シークレット・サービス』(原題:In the Line of Fire)

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そんなわけで久しぶりにこちらも観ることにした。1993年公開なので17年も前になるのね。一応これも吹き替え版で観たが、主演のクリント・イーストウッドを担当するのはもちろん山田康雄。この時点でイーストウッドは63歳くらいなんだが、山田康雄が声を演じると実年齢より若々しく感じるんだよね。そして主人公の相棒役の声を鈴置洋孝が担当していて、ああ、お二人とも既に故人なのだな・・・と映画の内容そっちのけでしんみりしてしまった。これも吹き替え版ならではだなーと。

現職大統領の再選キャンペーンの最中、大統領暗殺の脅迫が行われ、犯人は主人公を名指しで挑発する。ケネディの時は役立たずだったが今回はどうかな、と。その犯人を演じるジョン・マルコビッチが実に良いです。比較的早い段階で犯人の姿は観客にも提示されるが、ではなぜ大統領暗殺を計画したのかという動機や背景はストーリーの進行とともに明らかになります。果たして主人公は犯人を退け大統領を護ることができるだろうか。尺は128分と現在では長い方になるのね、なんてこった。クライマックスでは原題の意味が分かると思います。いやはや大変な任務だ。

これは余談。今回、シークレットサービスを題材にした映画を二本続けて観たんだけど、シークレットサービス(USSS)って単に要人警護だけやってるわけじゃなく、捜査活動の権限も与えられた国土安全保障省傘下の警察機関なんだなーと再認識した。ちなみに日本の要人警護も警察のお仕事。警視庁警備部警護課の専従警察官を特にSP=セキュリティポリスと呼ぶらしいです。

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映画『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』 [映画感想‐洋画]

レンタルで視聴、ケビン・コスナー主演のサスペンス。なんとなくスルーしてたがやっと観た。共演はデミ・ムーア、ウィリアム・ハートと割と名前の知れた人たち。あまりヒットしなかったそうだが結構面白かったな。ウィリアム・ハートはともかく、ケビン・コスナーとデミ・ムーアじゃもう集客力や話題性は無いのかね(失礼だな)。

Mr.ブルックス ~完璧なる殺人鬼~ (特別編) [DVD]

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いわゆるシリアルキラー物の範疇だが細かい部分で捻ってあり、120分の尺を中だるみせず楽しめた。監督・脚本を手がけたのはブルース・A・エヴァンス、正直なところ「誰だっけ?」とピンとこなかったので検索したら、元々は脚本出身で、『スターマン』や『スタンド・バイ・ミー』を手懸けた人だった(どちらも共同)。監督作としては『カフス!』と『暗殺者』(スタローンとバンデラスが対決するやつ)があってそうだったのかーと。いやどっちも割と好きだったんだよなあ。じゃあ名前覚えといてやれよ俺。

主人公は自分の快楽のために綿密な計画を立てて殺人を実行するという奴なのに、途中で雲行きが怪しくなりかけると主人公を心配してしまった。上手くのせられたってことだから、やっぱりこの映画、出来自体は悪くないんだ。ケビン・コスナーは自分に付いたイメージを払拭したくてこういう役どころを選んだのかもしれないし、そのイメージは表向きは人格者、裏では冷酷無比な殺人鬼というギャップにも貢献してる・・・はずなんだけど、ちょっと無理してる感がある。性格俳優ってわけじゃないものな。

共演のデミ・ムーアは正体不明の連続殺人鬼を追う女性刑事という役どころでありながらケビン・コスナー演じる主人公とは直接の絡みはない。この辺りのズラし加減は個人的に面白かったんだが、「なんだよ、対決なしかよ」と感じる人もいるかな。しかし彼女は相変わらず体格が良い、というか無駄に乳がでかい。役柄上、スーツ姿が多かったんだがシャツの胸部分がぱんぱんに張ってる。いや全然ありがたみは感じなかったんだけど。彼女にこういうタフな女性ってイメージが付いたの『G.I.ジェーン』あたりからかなあ。他に何かあったっけ。

ウィリアム・ハートは主人公の別人格を演じてる。一応主人公にだけ見えてるってやつで、二人の掛け合いは面白かった。もっぱら殺人から足を洗いたがる主人公(の表側)に対し「またまた~、そんなこと言ってるけど本当はやりたいんだろお前、素直になれよ」みたいにそそのかし専門。だがジキルとハイド的な内なる善と悪のせめぎあい、というイメージはさほど強くないように見えた。この辺りもズラしてあるのか、あるいは表側の人格(ケビンね)との対比が上手く描けていないからなのか。受け止め方は難しいところ。

他には主人公の娘絡みの部分。ラストも含め消化不良気味かなーと。その辺は幾つか拾い読みしたレビューでも突っ込まれてた。まあ確かに、別に要らなかったんじゃないかあれ、と思わんでもない。映画の〆としてもうひとひねりして観客をビックリさせてやろう、みたいなもんかと。もう少し踏み込むと焦点がぶれてしまうだろうし、スパイスを一振りしたと見るのがいいのかも。

さほど期待してなかったせいもあるのか、最後までダレることなく楽しめたので良かったです。

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