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速水健朗『タイアップの歌謡史』 [本‐その他]

興味のある題材だったので。内容的にはタイトルどおり、タイアップの観点から歌謡史を捉え直そうというもの。

タイアップの歌謡史 (新書y)

タイアップの歌謡史 (新書y)

発行が2007年なので最新の事例として挙げられているのが、SMAP資生堂TSUBAKIのタイアップソング『Dear WOMAN』だったりする。これは自分の読んだ時期がずれていただけだが。何箇所か「おお、そんな経緯や裏事情が」と感心させられる部分もあったが、なにしろ戦前、戦後から2006年あたりまでを一気に振り返っているので、駆け足気味な印象は否めない。しかし自分が最も熱心に聞いていた時代の話題では「そうそう、あったなあ、そんな曲」と懐かしく思い出してもいた。世代によって受け止め方も異なって楽しめるかもしれない。テレビから歌番組が軒並み姿を消した後に生まれた若い人たちにはピンとこないかもしれないが。

オタクの端くれとしてはアニソンに関する記述がどの程度あるか興味があったんだが、さすがに分量としては微々たるものだった。1993年のアニメ『SLAM DUNK』における、いわゆるビーイング系アーティスト(大黒摩季、WANDS、ZARDなど)の起用、『頭文字D』等でのエイベックス・グループ(avex mode)、あるいは『機動戦士ガンダムSEED』等へのソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の参入に関する言及があったくらいか。ビーイング系ねえ、多かったよなそういえば。

ここからは本の内容とは関係のない余談みたいのもの。アニメとのタイアップはもっと早い時期からだった印象なんだよな。個人的には曲名に番組タイトルが入ってなかったり、歌詞にも関連するキーワード(キャラや必殺技の名前とか)が使われておらず、これまでアニメソングとは縁の無かった歌手(アイドルとか)に歌わせたものは、タイアップに含めてもいいんじゃないかと思っている。ときどき思い返すものの自分の中で答えが見出せないものに、「主題歌を新人アイドルのデビュー曲とし、なおかつ主役やサブキャラの声を担当させる」スタイルは何が最初だったのか、というのがあって。

真っ先に思い浮かぶのはやはり「ぴえろ魔法少女シリーズ」なんだよな。第1作目の『魔法の天使クリィミーマミ』が1983年か。じゃあ『超時空要塞マクロス』の方が早いのか、1982年だものな。リン・ミンメイを演じた飯島真理が歌ったのは劇中歌だし、彼女をアイドルと捉えていいのかは分からんが。『マクロス』以前というのが自分には思い浮かばないんだが、絶対に見落としてるはずだ(そんなことに自信を持っても無意味だが)。他には同じ時期に『風の谷のナウシカ』や『アリオン』でイメージガールをコンテスト形式で選び、やはり主題歌等(『ナウシカ』の場合はイメージソング)を歌わせるというケースもあった。そういえば「ぴえろ魔法少女シリーズ」も『ナウシカ』や『アリオン』も徳間がらみだな。

アイドルが全盛だった時代ならでは、ということなのか。むしろアイドル界隈の事情に詳しい人に聞いた方が早いのかもしれないな。ある時期から声優(特に女性)のアイドル化へとシフトしていったはずだが、この辺りも自分の記憶ははっきりとしない。演技に関してはずぶの素人であるアイドルを起用するくらいなら、いっそ声優さんをアイドルにした方が早くね? きっとオタクな連中にとっても願ったり適ったりだろ...という判断があったのかどうかは知らんが、これは完全に定着し今に至ると。

取りとめのない内容になってしまった。いずれちゃんと調べてみよう(変なオチ)。

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どんべえ

こんにちは。たまたま昨夜、ウチの人が『デビルマン』の歌をPCで聴いていたので・・・。なぜデビルマンなのかは、♪誰も知らない・・ですが。。
そう言われてみると、いつからなんだろう?とワタシも思ってしまいました。
マクロスかぁ。。
by どんべえ (2009-11-17 20:12) 

chokusin

>どんべえさん
コメントありがとうございます。『デビルマン』の歌ですか、主題歌は必殺技連呼しまくってますが、対照的にエンディング曲は物悲しくて印象深いですね。
おそらく『マクロス』以前にもあったと思うんですが。なにせ曖昧な記憶に頼ってますから怪しいもんです。
by chokusin (2009-11-17 23:05) 

chokusin

アロンダイトさん、xml_xslさん、kotobukimaruさん、takemoviesさん、
conianさん、どんべえさん、takaoさん、nice!をありがとうございます。
まとめてのお礼ですみません。
by chokusin (2009-11-17 23:07) 

HINAKA

HINAKAです。

chokusin様

chokusin様の謙虚さには、感動します。
と言うのは、アニメと歌手の売り込みという形での、「タイアップ」という意味で元祖『超時空要塞マクロス』が先駆けであり、事実として当時は無名の新人歌手(本人はシンガー・ソング・ライターを目指していて、完全にアニメを馬鹿にしていました。アフレコにおいてあれだけのベテランや、演技上手に囲まれながら、まったく自分が未熟という認識がなかった事は、当時のインタビューで本人がハッキリと口にしています。もっともこの件は、一条ヒカル役の新人さんの問題も絡むのですが、彼が早世された今、奇跡的な映画版が残った事で、「これ以上、アニメに関わるつもりもありません」と言い切って、事実関わらなかった、飯島真理も良しとします)が、それも劇中歌で歌った歌が次々とヒットした事から、それまでのアイドル路線の行き詰まりに苦慮していたレコード会社が、一斉に飛び付いた事に疑う余地はありません。

それも、さすがにマクロスでは主題歌はもちろん、エンディングすらTVシリーズ時には、新人歌手に歌わせていません。
しかしその後は、新人歌手にオープニングだけどころか、エンディングから主役として挿入歌まで歌わせるスタイルが、定着します。この最初の大成功は、仰る通り「魔法の天使クリーミィ・マミ」でしょう。これらは、いずれも新人歌手の実力不足を補う意味もあって、劇中でも新人歌手という役どころを与えられたのは、まだ当時の製作者に不安があった事と、敢えて新人歌手をヒロインに抜擢する、多方面に対する言い訳でも、あったのでしょう(これは推測です)。

なお、勝手ですがトラック・バックさせていただいた、拙ブログに詳しく記事にしていますが、劇場版「超時空要塞マクロス・愛おぼえていますか」では、その中核になる「愛おぼえていますか」という劇中歌であり、映画のテーマ曲とエンディング曲を、飯島真理側が独占した事に対して、マクロスの音楽全てを担当した故・羽田健太郎氏が何も言わずに、劇場版でもその音楽監督の役割を大いに果たされた事は、氏の人柄と人徳に負うところが大きいと思っています。
そうでなくとも、そもそも予算が無くて作画が壊滅状態だった(今の壊滅状態とは規模が違います!何しろ、アニメーターだけではなく、その他のスッタフが何人も行方不明となり、絵を回収に出た自動車だけが交差点に放置され、警察から引き取りに来るように要請があったのは、本当の話だそうです。監督はもちろん、プロデューサーまでも、絵やシナリオの回収に走り回った事は、現在の庵野監督や板野一郎氏などが、まだアルバイトなのに泊まり込んで仕事をした事と同様、余りにも有名です)しかも、正統派を任ずるクラシック音楽界ではまだまだアニメは、TVマンガと軽蔑されている時代であり、クラシック音楽の大家でもあった羽田氏は、何度も当時の大御所に苦言や忠告をされたそうです。

そしてもちろん、そもそもはオープニング用主題歌1曲分の予算しかなく、それも羽田氏の作曲料としては足りなかったと、伝わっていますが要請を快諾した羽田氏は予算度外視で、音楽全てに携わる事を希望され、まだ絵コンテもできていない場面の音楽の譜面が先に出来た!事も知られています。
この辺の事情が表に出ているのは、TVシリーズではエンディング曲が、羽田氏のものでは無い事で、充分推察できます。

この結果、新人歌手・飯島真理のレコードのみならず、音楽版マクロスのレコードが、次々とヒットし現在のキャラクター・ソングの完全なる先駆けとも言える、声優自身が登場人物としてその心情を歌う、TV版にも映画版にも入っていない、マクロス音楽集なるものが、飛ぶように売れた事は当時の歌謡界では、信じられない事のようでした。
その後レコード会社と、アニメ雑誌や(原作を含む)マンガ・小説の出版社とリンクする、メディア・ミックス商法の先駆けとなったアニメは、予算をそこから捻出する為に、ますますそちら側へとスリ寄り、そもそも音楽をアニメの物語全体に利用した、マクロスとはまったく違うものへと変遷して行きます。

そして、ゲームが登場するのですが、それはまた別の事と致します。
すっかり、勝手な書き込みをしてしまいました!chokusin様、お許し下さい。ただ、振り出しの「タイアップ」という問題に関しては、特にその集大成とも呼べる、劇場版「超時空要塞マクロス」を、御覧いただければ分かりますが、むしろアニメ史上に残る音楽アニメとも言うべき作品であり、音楽を売るためのアニメと言う位置付けは、この後の作品からと考えた方が、自然かも知れません。
私見ですが(これまでも、ですが)マクロスは、「結果として音楽も売れた!」作品と、考えた方が自然のような気がします。

思わぬ長文で、大変に失礼致しました。


by HINAKA (2009-11-18 02:42) 

chokusin

>HINAKAさん
コメントありがとうございます。トラックバックいただいた記事も拝読しました。
新人歌手に歌わせレギュラー出演の形で声も担当させたのは、やはり『マクロス』が最初なんですかね。それにしても音楽関連は結構複雑な事情があるものだなとあらためて感じます。
『愛・おぼえていますか』、懐かしいですね。久しぶりにDVDを引っ張り出して見てみようかと思います。
by chokusin (2009-11-18 23:32) 

chokusin

lapisさん、HINAKAさん、「直chan」さん、azureさん、shinさん、ほりけんさん、
nice!をありがとうございます。まとめてのお礼ですみません。
by chokusin (2009-11-18 23:34) 

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