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映画『HERO』 [映画感想‐邦画]

HERO 特別限定版(3枚組) [DVD]

先日、新春映画スペシャルとして放送された際に録画しておいたものを視聴した。ノーカット放送だったのかは分からない。2007年制作・公開(130分)、監督は鈴木雅之、脚本は福田靖、出演は木村拓哉、松たか子松本幸四郎ほか。2001年に放送されたTVシリーズは全話視聴率30%以上という嘘みたいな記録を持っているそうだ。そしてこの映画版も2007年度の邦画興行収入第1位(歴代では11位)を記録するヒットとなった。公開当時もレンタル開始以降も迷った挙句に観なかった作品だ。その意味では今回の放送はいい機会だった。

公開当時から多くの人が指摘しているとおりドラマの豪華版といった趣で、そもそも映画と言うのが妥当なのかも分からない。TV放映で見たためかもしれないが、おそらく映画館で観ていたとしても同じ印象を持ったと思う。ストーリーも2006年に放送された特別編からの続きだし、それに限らず人物相関などもドラマ版を視聴していることが大前提であり、見ていない人には意味が通らない箇所がたくさんある(中井貴一や綾瀬はるかの役どころなんて映画だけ見た人にはさっぱりだし)。いわば「一見さんお断り」な作品だ。まあこれは今に始まった話ではない。人気が出るとTVシリーズ→特別編→映画と続き、更にそれぞれがDVD等のソフト化も行われるという典型的なビジネスモデルだ。『踊る大捜査線』シリーズもそうだったしフジテレビにとっては手馴れたものだろう。

韓国ロケのパートは何だったんだろう。韓流ブームなんてとっくに下火になっていたはずだし。中古自動車の不正輸出先として韓国は一般的なのかね。クライマックスの法廷シーンも「そりゃねーだろ」と見ている内にどんどん気持ちが冷めていく酷さだった。傷害事件の公判を実際に傍聴したことはないが、少なくともこの映画で描かれたような場面には100回通いつめたとしても出くわさないと思うぞ。型破りな検事を主人公にした荒唐無稽なドラマとはいえ、ぎりぎり観客を繋ぎ止めておくには外しちゃいけないことがあるでしょ。システムが違うとはいえ、ハリウッドの法廷物を見て目の肥えた観客には茶番にしか見えないんじゃないか。それから松本幸四郎演じるヤメ検弁護士が拍子抜けだった。最強の敵として主人公の前に立ちふさがる役どころでしょ? 法廷での二人の闘いが最大の見せ場にならなきゃいけないのに敵役としてまったく機能していない。だからドラマも盛り上がらない。「久利生公平、最大の危機。」というキャッチコピーが泣くぞ。さらに事件の鍵を握る証人である現役代議士役として森田一義(タモリ)ってのは完全にミスキャストだ(特別編からの繋がりで仕方がないけれど)。こっちを松本幸四郎でキャスティングすればいいのに。

話は変わるが。宮崎駿は『カリオストロの城』を制作した際に「ルパン三世をまったく知らないどこかのおっさんが、偶然ふらっと映画館に入って観たとしても、ちゃんと分かるような映画にしようと思った」という趣旨の発言をしていた(ここでは宮崎ルパンの是非は問わない)。だからこそ今でも名作として評価されているし、逆に公開当時、TVシリーズを見ていたルパンファンには受け入れられず興行的には失敗した。難しいところではあるが、今後もTVドラマの映画化ってのが既定路線であり、同じような制作方法がとられ続けるなら何一つ期待はできない。見ている間、映画の内容とは関係ないことばかり考えてしまった。

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タグ:映画 HERO

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